ヴァレリー・アファナシエフ2015来日公演

国内ではあまり人気のないヴァレリー・アファナシエフですが、2015年も来日公演を行うようです。

彼の癖の強い演奏が好みなので取り上げています。
今のところは一公演のみですが、恐らく他の地域でもやるでしょうから、情報が公開されたら追記します。

2015年6月25日(木) チケット一般販売 / 東京都トッパンホール

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より第1番
シルヴェスソトロフ:オーラルミュージック
シルヴェストロフ:サンクトゥス/ベネディクトゥス
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻より第5番、第9番

2015年6月27日(土) チケット先着販売「プリセール」紀尾井ホール

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」
ショパン:ポロネーズ第1番、第6番「英雄」、第2番、第3番「軍隊」、第4番

アファナシエフ ムソルグスキー展覧会の絵CD

個人的にはピアノの展覧会の絵の中で一番好きな演奏です。
遅いというイメージのアファナシエフの展覧会の絵ですが、全体的には言うほど遅くはないです。
アファナシエフは内声をはっきり聞かせるタイプで、この演奏も同様。
グレン・グールドのような点描的にスタッカートを多用し、妙な間を開けて音を明確に区切ったりしてますが、その意味はよくわかりません。
一見、学生が遅いテンポで練習しているかのようにも聞こえます。
ただ、そういう区切り方が正しいように感じます。
何かをイメージさせようとするのではなく、楽曲の構造を際立たせたいのかなという印象です。

1曲目の小人は明らかに遅いです。
最後のトリルはあまり上手くないように感じますが、アファナシエフだと意図的にそうしているかのようにも聞こえてしまいます。
またその後の上昇音型もよく聞くと、ただつなげて弾かずに2つに区切ってるように聞こえます。

2曲目の古城は普通のテンポです。

3曲目のテュイルリーの庭の最初は遅め。
ここも点描的。子どもが遊んでいる様子らしいので、点描的だと小さな子が遊んでいるように聞こえます。

ブイドロも遅いです。
元は「牛車」という意味ですが、ポーランド語で虐げられた人という意味があり、実はポーランドの圧政に苦しむ民衆を描いたらしく、そう考えるとこの曲は重々しい遅いテンポの方が相応しいと思います。
テンポが早いと颯爽とした勇ましい曲に聞こえてしまいます。

卵の殻をつけた雛の踊りは標準的なテンポよりわずかに遅いのですが、点描的。
ただし部分的に妙な間を開けてます。
実際の元絵は人間が殻の着ぐるみを着ているような絵らしいんですけど、本当に小さな卵が踊っているかのように聞こえます。

サミュエルゴールデンベルクとシュミイレも遅めですが、点描的で装飾も綺麗なので金貸しに哀れみを乞うようには聞こえず、激しい雨が降った後の雨だれのように聞こえます。

リモージュの市場は普通のテンポなんですが、点描的。
でも楽譜に全曲に渡ってスタッカートで弾くよう指示があるので、点描的に弾く方が正しいのだと思います。

カタコンベも普通のテンポです。ただしこの曲では妙な間があって、リタルダンドなのか意図的な間なのか区別はつかないです。

バーバ・ヤーガも遅めで点描的で、低音部が重機関車の発車など大きな機械の動作を思わせます。元絵は置物のデザインだそうですが、バーバ・ヤーガ≒魔女が住む家を描いたようには聞こえません。

キエフの大きな門も普通のテンポです。
所々妙な間を開けるのは相変わらず。
このような間は、残念ながら作曲理論は知らないので、私には何か意味ありげな気がするだけです。


ムソルグスキー:展覧会の絵

ヴァレリー・アファナシエフ2014来日コンサート

鬼才と言われるヴァレリー・アファナシエフの来日コンサートが、各地で行われます。

アファナシエフの特徴は偏執狂的な演奏と言ったら言い過ぎですが、
劇的な表現を強調する感じです。
楽曲の特徴をかなり誇張するタイプで、ここはちょっと……となる部分もあるので露悪的にも感じます。
またテンポがかなり遅めで、代わりに音が濁らないような透明感の強い演奏をするピアニストです。
初め聞いた時は、練習の為に遅いテンポで弾いているような印象でした。
ただしウケ狙いの演奏ではないと思います。

2014年6月13日(金) チケット一般販売 / 金沢市アートホール

ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番ホ長調
ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番変イ長調
ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番ハ短調

2014年6月20日(金) チケット一般販売 / 第572回サントリーホール名曲シリーズ

モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」

2014年6月21日(土) チケット一般販売 / 紀尾井ホール

ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番ホ長調
ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番変イ長調
ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番ハ短調

2014年6月22日(日) チケット一般販売 / 東京芸術劇場コンサートホール

モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」

2014年6月25日(水) チケット一般販売 / 浜離宮朝日ホールピアノセレクション

シューベルト:3つのピアノ曲
シューベルト:ピアノソナタ第21番変ロ長調

2014年6月28日(土) 松本市音楽文化ホール(ザーハーモニーホール)

シューベルト:3つのピアノ曲
シューベルト:ピアノソナタ第21番変ロ長調

ヴァレリー・アファナシエフ来日2014 モーツァルト ピアノ協奏曲第9番ジュノム

読響サントリーホール名曲シリーズ第572回に、ヴァレリー・アファナシエフが出演します。

※公演日程をこっちでまとめました。
ヴァレリー・アファナシエフ2014来日コンサート

アファナシエフの特徴は偏執狂的な演奏と言ったら言い過ぎですが、
楽曲の特徴をかなり誇張するタイプです。
劇的な表現を露悪的と言ってもいいほどに強調する感じです。
「奇才」「鬼才」とも言われています。

またモーツァルトのピアノ協奏曲第9番ジュノムという実演ではあまり演らない曲も、取り上げる理由のひとつです。
曲の内容はこちらの動画を聞いて参考にしてください。
ただし演奏者は異なります。

モーツァルト作曲 「ピアノ協奏曲第9番 ジュノム」

2010ふれあい秋のコンサート(2010/9/19)西尾市文化会館
指揮:田中瑞穂 演奏:アルテ室内管弦楽団 
ピアノ独奏:夢藤哲彦

ヴァレリー・アファナシエフ来日2014 モーツァルト ピアノ協奏曲第9番ジュノム

プログラム:
モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番ジュノム
モーツァルト:交響曲第31番パリ

指揮:円光寺雅彦
演奏:読売交響楽団